ジオメトリエッジライン。
2016年07月21日(Thu)
お話の続きをアップしております。

話の流れ的に折り返し地点な感じかな。かな。
sannziさんのモミリータちゃんで、トゥーンの新機能の一つを試してみた。

Poserでトゥーンレンダリングをする手法はいくつかあって、過去にも何度か取り上げたことがあるんだけども。今回は機能を試す目的もあったので、プレビューレンダに合わせる。いつかのバージョンから、プレビューウィンドウでかなりいい感じにマテリアルを描画できるようになった。プレビューレンダの手軽さと、Fireflyのトゥーンノードを組み合わせることができるようになったというわけで。
まずはドキュメントスタイルをテクスチャシェーディングに。

で、ざっくりマテリアルはこんな感じ。

申し訳ないレベルでこれだけ(笑)。あと髪は光沢をテクスチャに追加する感じで。

で、新機能。Poser 11ではオブジェクトの輪郭線を描画する機能が追加された。「今更かよ!」とか「今までもあったじゃん」とかツッコミどころは多い気がするんだけど、とりあえずは使ってみようかと。
プレビューウィンドウの下にあるボタンの内、一番右にあるやつをクリックする。

で、ジオメトリえっじらいんというチェックボックスにチェックを入れる。これだけ。ダイアルは画像だと1.5になってるけど、とりあえず初期状態の1.0でいいかな。

たぶん、プレビュー画面でぶっとい線が描画されたことと思う。いわゆるこれ、法線トゥーンというやつである。詳しくは過去記事を参照してもらうとして、この裏返った殻を自動で生成して描画してくれるというわけだ。
ただしこの機能、プレビュー画面でしか使えない。FireflyやSuperflyでレンダリングすると描画されないので注意だ。Superflyで描画できないのはわかるけど、せめてFireflyには追加して欲しかったなあ。まあ、やろうと思えば自力でできるんだけどさー。
それはさておき、この法線トゥーンの新機能たる所以は、これがマテリアルごとに設定できる、という点だろう。

Poserサーフェイスノードの一番下に、ジオメトリエッジの太さとカラーを設定する項目がある。この数値は環境設定に左右されない固有の単位らしいので、とりあえず0.001~5ぐらいで設定してしまおう。ちゃんと測ってないけど、たぶん単位はメートルとかじゃないかなあ。
マテリアルごとに色を設定できるので、白っぽいものはブルーっぽい線とか、肌色は茶色っぽい線とかに設定できる。一番大きいのは、今までトゥーンノードの輪郭線、カメラと面の向きによってはぶっとく描画されていたあのラインを、今度は輪郭じゃなくて「塗色の一つ」として扱うことができる点だと思う。塗色の一つだと考えると、輪郭線との違和感を和らげたりとか、そういう使い方ができるんじゃないかなあ。
なんて考えたら、奥が深くて這い出すのが大変そうなので退散する。
ジオメトリエッジラインは固定の値なので、カメラが遠ざかったり、レンダリングサイズを変えたりすると目立たなくなったり、逆に太すぎたりする。なのであらかじめ基準の距離で全てのマテリアルに丁度いい太さを設定したら、シーンに応じてプレビューウィンドウの下の設定で1.5倍にしたり0.8倍にしたりと調整するといいと思う。

動いてるかな? 髪の動きがかなりいい加減だけどごめんなさい。いやあ、アニメーションって難しいな~(脱兎)。