background

魅惑のDC展・覚え書き的なその1

2010年12月01日(Wed)

というわけで魅惑のDC展に投稿した絵について。

実は展覧会の始まる三日ぐらい前まで会場のCGIやデザインを作っていたので、絵についてはあとの二人のお姉様方にお任せしようと思っていた。別に自分が作らないという意味じゃなくて、「すごいやつは二人に任せた!」みたいな(笑)。

とはいえ、今回一番の懸念事項が「絵が集まらなかったらどうしよう」で、主催の一人としては必然的にガイドライン的なものを提示しなくてはと考えていたわけで。おそらくド真ん中なもの(笑)はお二人が作ってくれるはずなので、自分は「どこまで真ん中から外れてもOKなのか」を提示しようと思っていた。具体的に「何をエロティシズムと解釈するか」と「DCを身に纏っている(wearing DC)とはどういう状態か」について、ギリギリまで振ってみようというのが一つの目標だった。見本画がどれもおとなしかったし。

そんなわけで一枚目。Necrophiliaは死姦とか死体嗜好症とかいう意味。絵はダッチ代わりの人間を埋めといて、ヤリたくなったら掘り返してきてハアハアする、みたいな感じ。

好意的なコメントを頂いた方には大変申し訳ないんだけれども、正直な話Kyotaro自身は全然こういうのは好みでなくて、ロマンティシズムや耽美みたいな賞賛的な気持ちを感じたこともない。っていうか、幼女性愛やSM系の絵も「すごいな」と思ったことはあっても「いいな」と思ったことは全然ない。じゃあなんでやるのかと聞かれたら、まあインパクト優先と。作ってる時も「けっ」とか思いつつ、どのアングルから撮れば一番観た人が嫌な気分になるか(笑)というようなことを淡々と考えていたと思う。というか自分はお気に入りのキャラでも、絵を作ってる時は何も感じないというかキャラ萌えみたいな気持ちにはならなかったりする。他の人の話を聞く限り、どうもそのへんは人それぞれらしいけども。

101201-1

Tips的には特筆することはあんまりないと思う。上から被せたビニール(ふつー死体を埋める時に半透明ビニールは使わないと思うけども・笑)とフィギュア、地面、落葉、手前の雑木といったものを別々に撮ってPhotoshopで合成する。合成用のアルファとして、ライトをオフにしてビニールの環境値を白色1にした状態で地面とビニールを一緒に撮っておく。シミュレーションは髪を衝突対象に入れると時間がかかるのでハゲの状態で計算。髪を表示して、ややビニールを拡大して中に収めた状態のものをレンダしてあとは合成とかレタッチで。

101201-2-1101201-2-2
101201-2-3101201-2-4
101201-2-5101201-2-6

生レンダ20%サイズ。

sannziさんの落ち葉セットと地面のテクスチャのクオリティのおかげで、割とじっとり土臭い感じが出たかなと思う。手前に雑木を配置したのは、リアリティ的に画面左下の空間が「持たない」のと、心理的によくないものを覗き見てしまったような効果を狙って。チチの辺りが隠れてしまってちょっと寂しい結果になってしまったけど気にしないことにする(笑)。ライティングは無限光3灯、極端なフィルタ色はPhotoshopでつけている。

二枚目はBinding、拘束とか束縛とかそんな感じ。テーマは「テープと裸でアート()笑」。当初は無重力でぐるぐる回転するようなのを考えていたんだけど、なにせ会期が始まってからかの製作だったので試行錯誤する時間はとれないと断念、確実に出来そうなものに変更。

101201-4

大方の予想通り、シミュレーションは逆さまの状態でテープを上から落としている。シミュレーションに使用したテープは一本で、計算後に新規小道具を作成し、最後にボディにペアレントしてボディを回転。カメラをZ軸回転するとズレるのでフィギュア側を回転させた。

DCは結構摩擦が効きにくいので、狙った位置にDCを落としてもずり落ちてしまう。そういう時はまず目的地点に接触したフレームで新規小道具を作成する。そして作成した小道具を再度布化して強制グループを設定、シミュレーションを行っている。シミュレーション結果はモーフターゲットにして布化を解除。なのでシミュレーションは元のテープと再シミュレーション用の二つだけで行っている。

101201-3

ライティングはPoser 8のIDLで、無限光1灯と微妙に発光しているドーム一つ。AOを効かせた状態の影なしレンダ。Photoshopで余計なテープの端を消し、微妙にテープが身体から浮いてる部分などもレタッチで隙間を埋める。あとテープの反射で明るくなっている部分も手描きで書き加えている。

101201-5

長くなってしまったので続きは次回。



Comments

試して分かる難しさ!

シミュレーションは逆さだったのですね!
不覚にも全く気が付きませんでした、もしかして自分だけだったのかな、恥ずかし(^^;
一生懸命↑に強制グループを作って(この説明も間違いですけど)ぶら下げたりして試していました、出来ないはずです。
でも正解がわかって試してみたんですが、やはり私には難しく感じました。
一旦小道具にしてしまうという一手間あったればこそですね・・・
しかし面白いです。
 
DCは例えこのようなリボン一本、平面一枚でも色んな工夫が出来て、むしろこういったことで普及していくような気がします。
一枚目は朱に交われば・・・の例えのごとくKyotaroさんもと思ってしまいました(^^;
相当ショッキングなサイトを見て研究されたようなので、どうしても感化はされているのでは。
でも自分ではノーマルと思って描いた絵が他人から見ると凄くアブノーマル、というのが本物だとすると(まだ)大丈夫ですね、
 
落葉使っていただいてありがとうございます(^^
最近、逝去された精密画家、熊田千佳慕さんの特集番組を見ることがあり、主役の虫より、むしろ枯れ草が積もって腐葉土と化した土の描写に強く惹かれるものがありました。
まるで其の土の描写を見るようで嬉しかったです。
 
今回の展示会はDCという事だけで難しい題材だなと思っていました。
エロスの方は某ブログなど拝見すると、普段エロスに取り組まれていたかたの方が難しく感じられていたようですね。
確かにそれはそうだろうと思います。
にもかかわらず成功おめでとうございます(^^

Name
sannzi #u2lyCPR2
Site
URL
Post Date
2010-12-02
Post Hour
00:00:00

Edit

>sannziさん
ご投稿ありがとうございました~。
あははは、バレてしまえばなんてことない……というか、
石を投げられるんじゃないかとヒヤヒヤものだったり(^^;
おっしゃる通り、DCは服以外にもこういった単純な形状や色々な使い方で
可能性が広がりそうですね。アイデア次第というか。
ちなみにリボンは1センチ角ぐらいの三角ポリゴンのものです。
 
研究……って、そんなことしてませんよ! 小心者ですから!(笑)
でも、他人からみるとアブノーマルっていうのはあるかもしれないですね。
まあ今回のは確信犯でしたけども(笑)
sannziさんの落ち葉は、クオリティ高くて使いやすかったです。
CGで自然物は難しいですが、一つこういうアイテムがあるとぐっと説得力が増しますね。
 
今回はDCの難しさで敬遠される所をエロスで釣ろうという試みだったのですが、
確かに人によっては余計ダブルで難題になってしまったようですね。
それでもこれだけたくさんの方に足を運んで頂けたのは、やはり展覧会そのものが
久々の企画だったのと、早い段階で力作を投稿してくださった方々のおかげだと思います。

Name
Kyotaro #NWbyPjWY
Site
URL
Post Date
2010-12-03
Post Hour
00:00:00

Edit

Post Comment

管理者にだけ表示を許可する


Trackback

※このブログにトラックバックを送信する場合、お手数ですが本文中にブログ該当記事へのリンクを含めてください。

トラックバックURL:http://rutenshikai.blog63.fc2.com/tb.php/443-9dd11ac9



Menu

Profile

Kyotaro

確定名:Kyotaro
ネタを探しているらしい。

Categories

Calendar

06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

Comments

Archives

Track back

RSS feed

Links

Search

※2011年4月6日のサーバ障害の為、エントリのアドレスが以前のものからズレています。当Blogのエントリにリンクを張っておられた方は、お手数ですがアドレスのご確認をお願い致します。

※Internet Explorer非推奨。