ふぁいなる。
2010年06月06日(Sun)
はじまりがあれば終わりがある。明けない夜はない。涙を拭いて、いつかまた会う日もあるさ。
というわけで(なんじゃそりゃ)。
2007年の6月6日の第一回より長らくお付き合い頂きましたTriaxial Gateのプチ展示会も、今回が最後でございます。今回はオーラスということで、特別に拡大枠でお送り致します。いつもは画像サイズが縦横800四方上限だけど、今回は最大1200×1200ピクセルと大判サイズです(笑)。はい、プチじゃない展覧会を予想してた方に愛のニアピン賞。

個人的にモニタ画面に納まらない絵というのはあんまり好きではないので、自分のページにはリンクに縮小スクリプトをつけてたり。
最後となる第19回のテーマは「始まりと終わり」展。最後を締めくくるのにふさわしい壮大なテーマとなっております。Jezzさん雷華さん(新しいお名前は更科紅葉さん)のスペシャルでファイナルな作品が展示されておりますので、お時間のある方はぜひ上記バナーからお立ち寄りくださいませ。
ところで、Triaxial Gateという名前はそのまま三軸の門(元ネタは言わずもがな#5のアレ)なんだけど、その内訳はタンビーの門、ゴージャスの門、デカダンの門だったらしい。どれも自分は果たせてない気がするのは、まあ、気のせいじゃないわけで。
えーと、自分の絵については。
始まりというテーマなので、Poser始めた当初から活躍してたAさんに登場してもらうのがいいかなあと思ってたんだけど、そのつもりでプチ整形やらプチメイクやら里程苦(変換ママ)やらチマチマと準備してたんだけど。いざ絵を考えてみるとただ立ってるだけっていうのもなんというか、寂しいかなーって……。いや決して、その他の装備が間に合わなかったからでは……あっ。

というわけで意気込みだけはあったものの、イメージがまとまらなくて焦点の絞られてない絵になってしまった。とりあえず脳内創世神話みたいな感じで。空の上も下もかくあれかし、みたいな。
フィギュアはM4にH4体型をブレンドして、M4が出たころのセールで買ったような気がするエルフ皮と顔を採用。顔はカメラに映ってないけど(笑)。服は即席DC。

レンダはIDLでライティングしたものと拡散IBLでライティングしたものと、二回撮ってPhotoshopで合成。IDLは障害物のないだだっぴろいシーンではあんまり効果的じゃなかったかもしれない。トランスマップの重なりが激しい蔦のあたり、ものすごく負荷高かったし。当然ながら、IDLと拡散IBLをいっぺんに使うような無意不明なライティングをする気はサラサラない(笑)。
二枚目は宇宙の終わり。56億7千万年後にひょっこりやって来て、バトンタッチする次世代救世主。一説には5億6700万年という話もあるそうで、タイトルでは控えめにしてみた(笑)。えー、自分には珍しく女性フィギュアのトップレス画(違う

顔は適当にのっぺりになるように自作。
コンフォーム服をクロスシミュレーションにかけるのは愚の骨頂だと常々主張してるけど、今回実際にやってみて案の定自爆した。普段1フレームあたり長くても20秒程度なのに、離席して戻って来ても終わってないどころか400秒/フレームとか表示されてて速攻中断。幸いマテリアルグループが綺麗に分かれてたので、ベルト部分だけ小道具に分離して、布部分はShadeでDCを作る。UVを似た感じに展開してテクスチャだけ拝借(笑)。

小さい頃に見た宇宙の図鑑で、地球から同心円状に天体の距離が書かれてる図があった。地球から遠ざかるほど遠く過去の情報になっていくわけだけど、宇宙の最果ての外側が灰色のザラっとした質感で塗りつぶされていたのがものすごく印象的だった。時間も空間の概念もないところは、暗闇でも空白ですらないんだなあ、みたいな。
前回の展覧会から、何人かの方に「三軸終わっちゃうの?」とお声を掛けていただいた。中には楽しみにしていただいてた方もいらしたようで、冥利に尽きるやら申し訳ないやらなんとも言えない気持ちになったり。まあ、これからも各自Poser絵の活動は変わらず続けていくはずなので、一区切りみたいな感じで。
毎回通して心がけてきたのは、CGとかPoserとかあんまり考えず、絵としてどれだけ頭の中のものに近づけられるかということ。あと逆に、そうは言っても3DCGなんだから、できるだけ手描きはしないみたいなのもあったりして。結果的にPhotoshopの効果ガリガリになっていったり、上手くいったところもあれば、全然駄目駄目だった回もある。それでもこれだけ続けて来られたのは、自分がリスペクトできる人たちとの展覧会という形式だったからなんだろうな、と思う。
あとやっぱり、絵って伝わる人には伝わるんだなということ。それはもちろん、作品だけじゃなくて周辺の状況やらいろんな情報があった上で、総合的に判断されるものであったりするんだろうし、伝わらずに誤解されることの方が多いだろうとは思う。でも、このメンバーでこれだけ続けてきたからこそ浮き彫りになったものなんかもあったりして。それは限りなく錯覚に近いけれども、そんな一瞬の錯覚を楽しむことが展覧会の醍醐味なんじゃないかと感じた。三軸のサイト自体は今後も残る予定なので、また思い出した時にでもご覧いただければと思う。
そんなわけで、得るものの多い三年でした。お付き合い頂いた方々に多謝。今後ともよろしく。