Poser 8のIDLを使ってみる その3
2010年01月30日(Sat)
せっかく調べてみたのだから、というわけでIndirect Lightingを使って一枚絵を作ってみた。成果物は拙宅ギャラリーにUP。お題でレンダに投稿した泡椅子に、いかにもな近代建築風のホールっぽい背景を追加したもの。ちなみに背景はShadeで適当に作成。椅子とテーブルはインテリアの森シリーズから。ざっくりとカメラアングルを決めて、写るところだけを作る。ただし、壁と地面は二次反射を計算するため実際の大きさを想定して大きめに作る。

Shadeのパストレーシングで面光源を置いてみた感じ。
読み込んでみたセットに、天井と手前側の壁、右側の開口部に当る部分を小道具の平面で追加。それぞれ光源を意識して環境色を設定する。

光源は2つ、左手真横から白色光(地面付近の建造物の照り返し)と、左手やや斜め上から青色っぽい光(天空光)が入ってきてる、という設定。無限光の強度をテストしながら適当に決める。
テストレンダして気が付いたけれど、PoserのIDLはどうやら「反射・屈折が設定された透明なマテリアル」があると極端に計算速度が落ちるらしい。数時間かけてもわずか300ピクセル程度の範囲の前計算が終わらないのを見て、一度にレンダするのを断念する。反射のみのマテリアルをIDLを使用しない設定でレンダし、後からPhotoshopで合成することに。
というわけでひさびさの生レンダ(1/9サイズ)。

反射合成用のIDLを使用しない別レンダ。

階段のガラスと手摺、椅子のアクリル丸枠部分を合成する。
あと、オートマタがちょっと暗かったので、右斜め上方向からスポットライト1灯だけでIDL無しで別レンダしたものをさらに合成する。

一度にレンダしなかったのはスポットライトが二次反射光の計算に影響するのを防ぐため……というのもあるけど、どちらかというと時間短縮のための方が大きい。ちなみに、ライトは1灯ずつレンダして合成しても、一度にレンダしても、ほぼ結果が変わらないのは以前このブログでも紹介した通り。
その他背面の壁がのっぺりしてたので、Photoshopで色調補正がてらグラデーションを覆い焼きで重ねている。いかにもっぽい硬調な雰囲気を目指してみたけど、光源の設定がイマイチなのかのっぺりした感じになってしまった。無限光じゃなくてスポットライトや面光源(環境色の板)を使ってみたらいいかもしれない。

別のアングルからレンダしたところ。汎用性が皆無なセットなのは、まあ言わない約束で。