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だいえんまん……?

2009年11月14日(Sat)

はい、やって参りました。Phase of Interplay更新の時間です。

今回は本編の15章とギャラリー、そしておまけのDataページが更新されております。お時間のあるお心のひろーい方はぜひお立ち寄り下さいませ。

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長々とお付き合い戴いた「メディウスの錬金術師」も今回の更新で完結です。ある意味トドメです。むしろ公開処刑です。最後までお付き合い下さった方々、騙された!と思ったあなたも、石を投げたくなったあなたも、読んで下さってありがとうございます。そしてごめんなさい(爆)。

おまけのDataページは一投入魂(笑)、Jezzさんの了解を得て14章時点での主役二人のパラメータをWiz風に数値化してみました。主に#1とTRPG真Wizのごった混ぜルールにてサイコロ振っています。あと戦闘記録はゼニスが把握してない二戦目の経過も載ってます。
まあ、Wiz知らない方にはなんのこっちゃなページです。正直自己満足です。ああ、幸せ(爆)。

とはいえ、興味を持って戴いた方のために補足説明など。

特性値のStrength / I.Q. / Piety / Vitality / Agility / Luckはそれぞれ力/知恵/信仰心/生命力/素早さ/運の強さを表している。十代の平均値は各特性値ごとに7~9ぐらい、鍛えたり勉強したりで最高18まで伸びる。ACは武装度、軽装の状態で+10から始まって低くなるほど良い。1D8とか書かれてるのは乱数の算出方法で8面体ダイスを1回振る、という意味。

ゼニスの職業はエンカウント時にはこれで表示される。司教なのは、当たり障りない能力で少しは役に立たせたかったから……という大人の事情はさておき(笑)。おそらくゼニスは基礎学問を学ぶ目的で司教院(僧院とは別にある)に入り、神の声を聞く(=僧侶系呪文を習得する)までに将来に見切りをつけて出奔したんであろう、ということで。HPがLv12魔術師相当なのは、Lv3司教のHPなんてヘタしたら一桁、一撃食らっただけで即死する可能性が出てしまうので、まあ大人の事情。

ユーティの特性値とHPが若干低めなのは、転職扱いで一度特性値が最低値に戻ったからである。設定通りLv3で君主になるためには人間の場合最低でもボーナス25、余裕を見て31は欲しいところ、いかに天賦の才に恵まれていたかがわかる(笑)。ついでに冒険者前衛職の「生ける凶器」状態も浮き彫りである。一般人のHPはせいぜい1桁、ユーティは相手が防御専念していてもほぼ確実に一撃で死に至らしめてしまう。やらないけど。相手のパンチのタイミングを見切って、軽傷を負う程度に食らいつつ吹っ飛んだフリをすることぐらいは朝飯前なんでである。うーん、ふぁんたじー(笑)。

ちなみに、クアドラ常連にはもう一人冒険者レベルを持ってるヤツがいる。たぶんレベルは2~3、職業はもちろん盗賊で。

091114-1

というわけで、公開からこっち一挙に更新してきたコンテンツも、これでいったんひと区切り、更新終了となる。Phase of Interplayのサイトについては、今後も継続して公開しているし、お互いがまた何かやりたくなったり、成果物ができた時に不定期更新されるんじゃないかなー、と思う。

ええと、書くべきか迷ったけど、Jezzさんから「書くなら今しかないわよ?」というお言葉を頂いたので、続きに後書きみたいなのを。


K「えーと、ユーティのどういったところが……」
J「ああ、もうね、正直なところを言うと顔。あと髪形」

たまたま容姿がストライクゾーンど真ん中だった、という偶然から生まれたこの話。基本的に「鼻持ちならないインテリ男の主人公が不思議青年と出会って七転八倒する話」というのが本筋で、「とにかく伊香川がカッコ悪ければOK」「できるなら世界観とキャラのプロモーションを」というお互いの思惑を絡めつつ話を作っていったわけだけども。

次第に「定命の人間と不死者」みたいなある意味必然とも言えるテーマが浮上してきたり、ゼニスのキャラ造詣などを伺ってるうちに、ラストのシーンに到るまでにはどうしても欠けたピースがあるような気がしてきた。

J「あいつ、他人とまともに付き合ったことないんじゃねぇの?(笑)」

自分にとってゲームとは勝ったり負けたりすることだ。負ければ敗者の不利益を被る、そのリスクを背負った上で勝つために知力体力気力を駆使する。そういうものであって、やれば必ず目標クリアできるようなものはゲームではない。過程を楽しむ別の趣味である。

だから、当初ゼニスがゲームと表現している恋愛は、自分にとっては到底ゲームと呼べる代物じゃない。上っ面の行為だけ模倣して気分を楽しんで、飽きたらリセットして「なかったこと」にする、言わば「ごっこ遊び」や「ままごと」の類いだ。恋愛ゲームの醍醐味は、いかに自分の惚れた相手に「(あなたに)参りました♡」と言わしめるかである。先に自分が言ってしまったら負けなんである。(ちなみにJezzさんには『えー、そんなのめんどくせぇよ!』と一刀両断された・笑)

だもんだから、万事においてママゴト遊びとリセットという敵前逃亡を繰り返してきた主人公は、本当の意味での経験値がものすごく少ないというか、勝負弱いというか、そういうキャラなのではないかと。もちろんそれは境遇的にそうならざるを得ない部分ではあるんだけど、とりあえずそんな状態でバッターボックスに立ったところで、「投げる球は全部ストレートだけど160km/hオーバー超豪速球」な天然青年相手に、太刀打ちできるわけがないんである。

かくして、「メディウスの錬金術師」は「伊香川青春成長恋愛日記」となった(爆)。

いままでまともに小説を書いたことなんてロクになくて、手探りしながらあれもこれもとキーボードを叩き続けて、長い話になってしまって非常に恐縮というか、赤面の至りというか。コラボレーションは一種の闘いだと言いつつ、こちらの土俵に全面的に協力していただいたJezzさんには感謝の言葉もありません。ありがとうございます。Kyotaroは幸せ者です。

途中までしかできてない状態で快くモニタになってくれた二人にもスペシャルさんくすつー。

最後に、ここまでお付き合い頂いた方々にも感謝の気持ちを込めて。

091114-2

え、いまさら可愛いコぶるなって?(笑)



Comments

お疲れ様でした

創作の形態や発表の場の造りからして実験的な試みだったと思います。
脳内にある妄想を表出するには、大変なパワーと根気と思いやり(自分への)が必要で、ひとつひとつそれを成し遂げているKyotaroさんの足跡を見守るのが楽しくてなりません。
 
恋愛ゲーム云々に関していえばまったく同感ですが、そもそもその上っ面で飽きたらリセットな「ゲーム」を土台に作り上げた世界で、それを粉砕してのけるKyotaroさんの力技に大爆笑……いや感心致しましたことよ。
私はゼニファンなので、彼が(精神的に)傷めつけられ辱められ悶え転がる度に涙を流して大喜びでした。今後の彼の成長(やけくそとも)に期待したいところです。
 
Wizを……というよりゲームをまったく知らない自分なので、解る人にはとても楽しめるであろうデータ要素などがさっぱりなのが残念ですが、それは問題にならないくらい独立した「青春物語♪」だったと思います。
いやー、こっ恥ずかしい!
今更そんな高校生か!
みたいな、あ、そうそう、なんだか読んでてその時分を思い出してしまいましたよ。
そして、いくつになってもそういう気持ちや人間関係を欲しがる自分を改めて見直した気が致します。
 
何はともあれ、ハイペースの連載に毎回楽しませていただきました。ワクワクするのが習慣になってしまったので、これからの日々が思いやられます。
気の毒と思ったらぜひ……言うまでもないですね(笑)
楽しみにしてます。

Name
rose #4SZw2tfw
Site
URL
Post Date
2009-11-14
Post Hour
01:25:32

Edit

不死者も大変

最終章は伊香川氏が気の毒になってしまいました(^^;
結局イジメテ・・・あ、いや苦労させて心の成長を促す物語だったのですね。
どんなに長く生きても未熟と言うあたりわが身を思うと本当にそうだと思います。
今度好きな人にあっても絶対自分から好きだといわないようにします!!
そんな問題じゃないか・・・
結局唯面白いと喜んで読んでいただけみたいですみません(^^;
 
まだExtra など未読の所もあるし、本文も読み返せば私もちょっとは成長できるかもしれません。
今回の戦闘記録もだいえんまん?お祝いボーナスみたいで面白かったです。
あのカチャカチャ瞬時に変わっていく数字による戦闘シーンを懐かしく思い出しました。
 
そうそう今回恥ずかしい立場の伊香川氏でしたがチェスのシーンはかっこ良かったですよ。
ブラックでスタイリッシュな伊香川氏の物語も読んでみたいです。

Name
sannzi #u2lyCPR2
Site
URL
Post Date
2009-11-14
Post Hour
17:27:41

Edit

ありがとうございました~m(_ _)m

>roseさん
お付き合い頂きまして本当にありがとうございました~。お待たせしてしまった感もあり、申し訳ないやら照れ臭いやらな部分もあり(笑)
 
ゲームが元ネタの世界でキャラにゲームをさせたというのも変な感じですね(笑)。
結局、負けを認めることができないということは、本当の意味で敗北を悔しがってもいないし、ゲームを楽しんでもいないんだと思います。勿体ない話ですが、そういう方はゼニスに限らず増えてますからねー。だから他人と向き合うこともできないんだと。
そんなわけで、ちゃんと負けることができるようになった彼は、今後は経験値を獲得してレベルUPしていけるではないかと思います(笑)
 
ゲームやWizを知らない方が、この話をどんな風に読まれるかは非常に不安なところでした。少しでも楽しんで頂けたのなら本当に嬉しいです。まあ、自分は社会人になってからの方が遊び回ってた奴なので、ええ大人たちが熱く青春してるのが好きなんですね(笑)。こういう気持ちはずっと持ち続けていたいです。
気の毒……いやもう、背後から出番の無かった(少なかった)キャラたちが手ぐすね引いて待ちかまえてるような気がしますので(ひー)。今後ともよろしくお願いします。
 
>sannziさん
こんな物語でしたが、お付き合いいただきましてありがとうございました。毎回コメント頂いて本当に励みになりました。ちょっとでも読んでお楽しみいただけたら、これ以上嬉しいことはないと思います。
イジメテ……いやいや、これも愛の鞭といいますか(笑)「鞭鞭鞭鞭鞭飴鞭鞭(by Jezz)」みたいな(笑)。「いくつになっても若い」よりは、いくつになっても成長していけたらいいですね。
あ、自分から言った方が有利になる場合もあるんですよ?(笑)
 
Extraはこまごまと書いてますが、文字ばっかりなのでお時間のあるときにでも覗いて下さいませ。そういえば昔のゲームの戦闘はテンポ早かったですね。グラフィックが乏しい分、緊張感がありました。
チェスシーンは唯一の見せ場になってしまいましたねー。逆見せ場みたいなのはいくつもありましたけど(笑)。ブラックでスタイリッシュな伊香川さんは、あちらの親御さん次第……かも(笑)

Name
Kyotaro #NWbyPjWY
Site
URL
Post Date
2009-11-15
Post Hour
15:46:41

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