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それっぽく。

2009年03月10日(Tue)

というわけで和風展の続き。

以前から明治とか大正っぽいのをやってみたいなー、という気持ちはあったんだけど、実を言うと何が明治で大正で昭和なのか、自分にはよくわからない。だもんでネタ探しに図書館をふらついてみると、それまで大正ロマンだと思い込んでいた装飾が実は昭和モダンだったり、アールヌーボー(というかミュシャ)の影響がだんだん和風に昇華されてきた過程があったり、色々と知らなかったことがわかってきたりして。

というわけで、その時代の女性像を描いたその時代の小作品、という雰囲気で作ってみようと思った。ま、はいからさんとモガを和製アールヌーボーっぽく絵葉書仕立てで、と。

はいからさんと言えば矢絣に海老茶袴でブーツ、そして自転車か弓矢(笑)。アイテムに合わせたテクスチャを起こしている余裕はなかったので、即席てきとう矢絣模様を縦横2回レンダして合成。袴はhisayanさんの巫女衣装をマグネットで裾上げ。マグネットで変形させたDCをシミュレーションする場合、最初のフレーム以外はマグネット強度を0にしておこう。でないとシミュレーション終了後にマグネットの変形がもう一度掛かってしまい、二重に変形してしまうことになる。

モガの方はDAZのそれっぽい衣装そのままで。が、イメージに合った帽子がなかったので、マチネー・オペラ・ロープの即席三連パールと一緒にポーズに合わせてでっちあげる。

レンダは去年の和風展で紹介した白色拡散IBLを65%で撮ったものと、曇天ライティングでAOを弱くしたもの、通常のものとで3通りレンダする。

090310-1

で、まずは白色拡散IBLで撮った方にドライブラシフィルタを掛ける。

090310-2

で、もう一方はAO弱をベースに通常レンダを部分的に合成して、カットアウトフィルタを適用。

090310-3

これを適当な比率で合成して、さらに適当に色調補正する。

090310-4

主線はフィルタで抽出しようかと思ったけど、意図した手描き感を出すのにてこずりそうだったので、手で描くことに。まずはPhotoshop上で最上位に白く塗り潰したレイヤーを作り、乗算モードで下の絵が見えるようにする。ブラシはハード円ブラシ5ピクセル(元絵は1600四方)で、筆圧で大きさが変わらないように設定。

090310-5

できるだけ線がへろへろになるよう、ゆっくりペンタブを立てて境界をなぞる。塗りのはみ出しなんかがあるとそれっぽいので、ちょっと逸れた部分なども作りつつ。自転車のタイヤ部分だけは、輪郭の抽出フィルタから補正したものを合成している。

090310-6

で、書き上がったら自動選択ツールのアンチエイリアスを有効にして、許容値5ぐらいで白い部分を選択。

090310-7

「選択範囲を変更」で範囲を1ピクセル拡張し、塗りつぶしメニューで白で塗り潰す。

090310-8

ダスト&スクラッチフィルタを掛けて塗りつぶしで生じたノイジーなところを低減し、トーンカーブでくっきりさせたら主線の完成。

これを別のPSDに配置し、波紋フィルタで歪ませた枠と、即席で手描きした花を追加。枠と花の塗りつぶし範囲を選択して新規レイヤーを白く塗りつぶし、枠と花の背面に配置してズレを作る。

090310-9

あとは紙のテクスチャをオーバーレイで重ね、塗りムラの雲模様とぼかしたノイズをそれぞれ焼き込み、がしがしと色調補正をかけていく。適当なところでレイヤーを結合し、輪郭線をちょっぴり強調するシャープを掛けて、半径4ピクセルのカラーハーフトーンフィルタを掛けたものを重ねて汚れと変色を追加。最後に即席消印を乗算で配置して完成。

この絵で難儀したところは、実は左側の女性のポーズだったりする。Photoshopの加工も半分ぐらい進んだ辺りで、どうにも気に入らなくてポージングをやり直し、再レンダを決行。ホントのことを言うと今も納得できていない。結局自分が女性フィギュアに慣れてないのが原因というか(笑)。絵になる立ちポーズのパターンも全然ないし、既製のポーズ使っちゃって調整し辛かったのも敗因のひとつ。要修業である。ま、と言ってもする気はサラサラないんだけど(笑)。

とりあえず、それっぽい絵の作り方が一つ二つモノになったので、今回の和風展も得られるものの多い展覧会だった、ということで。



Comments

実は持っていたり

左の女性の服は良いな~好きだな~でもどこかで見たような・・・と思ってDAZを見たら見事に買っていて持っていました(^^;
やっぱり潜在的にこの手の服のデザインが好きなんでしょうね。
 
あ、ゆっくりと読ませていただきました、有難うございます。
解説の途中までは、確立された技法でしっかり計画されて作成されたのだろうと思っていましたが、最後に2つの絵の作り方を物にされたと書かれているので、探り探り作成されていかれたのですね。
こうして文章にされるとその造り方を忘れずに済むのでそれも良いのかなと思いました。私は以前作った絵を再現しようとしてもすっかり忘れていて2度と出来ない事があります。
今回はそこまでして作成されたのかと言う図書館巡りと花のずれが印象的でした。なんでこんな事まで思いつくのでしょうか。
 
左の女性のポーズは別に見ていて違和感は感じないのですが、やっぱり既製のポーズを使ったというなんと言うか罪悪感、ではないかもですが、そんな感じが残ったんでしょうか?
しいて言えば大正の女性にしては背筋がシャッキリしすぎているような。
唯それは夢路のイメージがあるからだけかもしれません。

Name
sannzi #u2lyCPR2
Site
URL
Post Date
2009-03-11
Post Hour
22:29:56

Edit

図書館は通勤路なので(笑)

>sannziさん
持っていらっしゃいましたかー(笑)。実はあの絵を作ろうと思った時、第一回のsannziさんの絵をこっそり確認しに行きました(笑)。服とかまるかぶりだったらどうしようかと思って……(^^;
 
自分はだいたいいつも「何か違うことをしよう」というのが頭にあるので、いきあたりばったりにやってることが多いですね。できるだけ後から見てもわかるように、まとまったところでPhotoshopのレイヤー名に工程を書いています。「塗りつぶし→ぼかし0.2」とか。今回みたいに途中でレンダを差し替える時など、フィルタを適用し直す場合に便利です。面倒なんですけど(笑)。
 
ポーズは、やっぱり自分で調整しきれないと「これでいいのかな?」っていう疑問が残っちゃいますね。確かにシャッキリしすぎてると思いました。というか、大柄ですよね……(笑)

Name
Kyotaro #NWbyPjWY
Site
URL
Post Date
2009-03-13
Post Hour
03:57:50

Edit

これ、やります。

>まとまったところでPhotoshopのレイヤー名に工程を書いています。
 
これ良いですね。私もやってみます、有難うございます。
でも確かに面倒そうですね(^^;

Name
sannzi #u2lyCPR2
Site
URL
Post Date
2009-03-13
Post Hour
06:49:56

Edit

>sannziさん
レイヤー名はファイルを受け渡したあととか、説明するのとかに便利ですね。ぜひ試してみて下さいまし~

Name
Kyotaro@遅レスm(_ _)m #NWbyPjWY
Site
URL
Post Date
2009-03-17
Post Hour
23:32:13

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