Macのサムネ・2
2008年06月09日(Mon)
DAZのちょっと古めの製品を使ったりすると、サムネール表示されなかったりなんだか反転しているようなサムネールを見かけたりする。これは、前回説明したP6J-SR2のPNG出力関係の問題とはまた異なる原因で起こる。


サムネールにPNG形式を使用するようになるまで、つまりP4までのPoserはWindowsはrsrという別ファイルに、MacはPoserファイルのリソースフォークにサムネールの情報を格納してしいた。ところがこのリソースフォーク内のデータは、どうやら「通常の画像形式とは反転したアルファチャンネル」を使用していたらしい。
アルファチャンネルはPhotoshopなどで開くと透明部分が黒、不透明部分が白となっている。これを白黒反転させればくりぬかれる部分が表示され、表示させたい部分が透明になってしまう。もし透明部分がないデータなら全体が透明に、つまりまったく何も表示されなくなってしまうわけだ。

なので、このことに留意しないでリソースフォークにサムネの入ったP4対応ファイルを作成すると、Poserはアルファチャンネルを逆転した状態でサムネールを作成する。できあがるPNG形式のサムネールもアルファチャンネルが反転してしまっているのだ。
反転してしまったサムネールを正常な形に作り替えたいのなら、フリーのThumbNailer(入手先:http://iitx.com/PoserStuff/)がお勧めだ。クラシック環境も不要で、反転したPNG形式のサムネールと同名のPoserファイルが入ったフォルダをフォルダごとドラッグ&ドロップすればアルファチャンネルを反転してリソースフォークに格納してくれる。

この状態でPoserでライブラリを表示させれば、今度は正常なサムネールが生成されるというわけだ。


ただし、Windowsから持ってきたファイルやエディタで新規作成したファイルなどと一緒に画像ファイルを放り込んでもエラーがでてしまう。ちゃんと動作させるためにはPoserファイルにリソースフォークがくっついている必要があるらしい。なので、その場合はこれもまたフリーツールのMaconverter(入手先:http://www.soft-rabbit.com/)を使ってWindows→Mac変換して、Poserファイルにリソースフォークを付加してから操作する。

ちなみにMacconverterはクラシック環境でしか動作しない。IntelMacなら素直にWindows環境を入れて、Windows用の変換ツールでも使った方が近道なんじゃないかと思う。よく知らないけど。
ちなみにもう一つ、DAZの売り物のデータなのに困っちゃうおじさんが出て来てサムネールが表示されないケースがある。それはMac用のインストーラを使ったにも関わらず、Windows用のrsrファイルが居座ってる場合だ(笑)。その場合もMaconverterでWindows→Mac変換してしまおう。IntelMacの場合は以下省略。
自分が配付物などでP4対応のrsrファイルを作成する場合も、同様の注意が必要になる。そのままPNG形式のサムネールをリソースフォークに放り込むと、WindowsでもMacでも表示したときにアルファチャンネルが反転してしまうからだ。なので、手順としては
- Photoshopなどでアルファチャンネルを反転させたサムネールを作成する。ファイル形式はPICTやTiffなどがいいだろう。
- ThumbNailerで作成したサムネールをリソースフォークに放り込む。
- サムネ情報入りPoserファイルをMaconverterでMac→Windows変換する
とすると、正常なrsrファイルが作成される。
このMac→Windows変換でリソースフォークを削除しないようにしておくと、Windows版でもMac版でもそのままサムネールが生成できるP4対応ファイルが作成できる。が、Windowsの世界ではMacのリソースフォーク付きファイルはあんまり好まれなかったりするので、人口比を考えてもここは削除しておいた方がいいだろう。
まあ人口比の問題を口にしたら、今P5以降しか持っていないユーザーがP4ユーザーに配慮する必然性がどんだけあるのかって気もするんだけど。