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手と目。

2007年10月27日(Sat)

バグという言葉は嫌いだ。

単語や現象そのものより、その言葉を用いることで安易に思考停止に陥ろうという精神状態が嫌いなのだ。困難から逃げたい人間ほどバグという単語を使いたがる、とすら思っている。

とはいうものの、やはりあるものはあるわけで。微妙に困るのがこれ。

左手にハンドポーズを適用するとき、または左手のポーズをライブラリに登録するとき、シーンファイルとフィギュアの設定に従って、反転した可動域の制限を受けてしまう

要するに左手のポーズを登録するとき、可動域の制限が有効になっていると元のポーズが失われてしまうんである。

071027-1

この中途半端な移動は、ちょうど可動域を正負反転させた値だということがわかる。ハンドポーズは左右どちらの手を登録しても、ファイル内では右手のポーズとして保存されている。なもんでポーズを左手用に変換する際には屈伸や横屈伸の値を反転させているのだろうが……なんでか、制限値まで反転したものがかかってしまうらしい。

071027-2

もちろん「可動域の制限(Use Limit)」を外せば大抵のフィギュアは大丈夫なのだが、cr2内のforceLimitsが0でない(シーンの可動域の制限設定に関わらず制限値の影響を受ける)場合は事実上左手のポーズは登録することも適用することもできなくなる……と思う。Miki 1なんかがそう。ついでにコレ、うっかりやってしまおうものなら、アンドゥをかけても何故か元に戻らない。

Poser 6JでもPoser 7Eでも同様に現象を確認しているのだが、あんまり問題視されてないんだろうか。可動域の制限はかけるのがデフォルトの自分にとっては結構辛い物があるんだけど。


そういえばPoserと直接関係はないんだけど、どうも最近、写真の模写とデッサンを混同している人がいるようなのが気になった。やったことがあればわかる事なのだが、写真や絵の模写はデッサンとはまったくの別物である。模写は模写で得るものも多いが、ことデッサン力を培うという意味では、やるだけムダどころか、むしろ百害あって一利無しだ。本気で上手くなりたいなら、鉛筆(シャーペン不可)と画用紙と真新しい消しゴム(ホントは練り消しの方がいいんだけど)を持って、そのへんのマグカップなりマウスなりを描いたほうがずっとぐっと為になる。イーフロ米のPoser Figure Artistの紹介ページでPoserの画面を見ながらキャンパスに向かっているムービーがあるが、半分はブラックジョークなんじゃないかと思うぐらいだ。

絵を描くことの9割は目と頭を鍛えることだと思っている。技術なんて1割にも満たない。どんなツールを使っても上手く描ける人や、初めてでもすぐに上達する人は、目と脳がきちんと鍛えられているのだ。だからこそデッサンが基礎と言われているのだと思うのだが、果たして。



Comments

制限のは、困りますよね。
最新のでも直ってないのかなぁ。
 
一番気になったのが、テキストエディタ?なのですけれども(笑)
使用されているソフトは、有料ですか?
なんだか良さそう(笑)

Name
きらきら #E7b3.Qo2
Site
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Post Date
2007-10-27
Post Hour
13:40:36

Edit

>きらきらさん
困りますよね~。いまんとこ、直ってないみたいなんですけど。
日本語版だと……まあ、一緒かな(笑)
 
使ってるエディタはmi(ミミカキエディット)というフリーウェアです。
cr2編集モードを作って、単語の色分けとか特定の単語を見出し語にしたりとかしています。
もう少し改良したいんですけど、なかなか……(笑)

Name
Kyotaro #NWbyPjWY
Site
URL
Post Date
2007-10-27
Post Hour
19:57:41

Edit

模写とデッサンの混同というのはゆゆしき事態ですね(笑)
形、立体感、質感、量感を捉えるのがデッサンであって、その上で構図や描画・表現法を習得するのに模写をする人もいる、と捉えています。
そこんとこ一緒くたというのは要するに「何が必要なのか」わかっていないんじゃないかと。
 
「絵が描けない人でも線がひける」ソフトや「絵が描けなくてもイッパツ3DCG」ソフトの普及は好ましいものですが、結局その上の段階になるとKyotaroさんのおっしゃる通り、目と脳だと思います。
 
ふむ、こういう話題なら語れるんだが(笑)
可動域……て、手のポーズなんか登録しないもん~っ(逃)

Name
rose #4SZw2tfw
Site
URL
Post Date
2007-10-27
Post Hour
23:50:29

Edit

>roseさん
ホントに由々しい問題ですねぇ。絵を描くことも見ることも好きな者の一人として、これ以上誤った認識が世間に広がらないことを切に願います。
私はカタチから存在そのものを認識し構築し直すのがデッサン、模写は模倣によって技法から作者の意図までトレースする、ある種特殊な勉強方法と考えてますが(言い方変えただけ・笑)つまり学ぶものが全く違うんですよね。意味を考えれば模写ではデッサン力は上がらないことも、そこにあるものをただ細々と写しているだけでは目も脳も鍛えられないことも、自ずと理解できるものと……思うんですけど(笑)。
 
>ハンドポーズ
使い回しですよ、つ・か・い・ま・わ・し(笑)

Name
Kyotaro #NWbyPjWY
Site
URL
Post Date
2007-10-28
Post Hour
02:41:16

Edit

おじゃましまぁす
 
その認識にもっとも必要な、カタチを映し出してくれる光(光、影、陰)の存在を感じるためにも、デッサンの訓練はあると思いまっす (笑)
室内や室外あとライトアップされたブツを、まず心のなかでいいからデッサンしてみる。
これって3Dやってる方達には特に必要なことなんじゃないかしら。
 
どもっ・・お邪魔しました。

Name
kuro #amXlFcx2
Site
URL
Post Date
2007-10-28
Post Hour
07:30:13

Edit

絵の専門的な知識も無く、デッサンの訓練もやったことの無い私が通りますよ(爆)
 
決して反論ではありませんが、絵を描く技法や修練方は人それぞれだから、それぞれの方法が
あって良いと思うのですね。要はそうやって得た知識や技法が、作品に生かされてるか
生かされていないかだと思うんですよ。
中には知識や技法ばかりをひけらかして、それらがちっとも作品に生かされていないパターンも
あるわけですが、それを正しいのか正しくないのかを判断するのも、一つの修練なのだと思うのです。
 
例え基本的な解釈が間違っていようとも、どんな奇抜な作成方法を取るであろうとも、最終的には
出来上がった作品が素晴らしければそれでいいと思いません?
思わなかったらごめんなさいごめんなさい(爆)

Name
雷華 #QvfgIWC6
Site
URL
Post Date
2007-10-28
Post Hour
11:22:11

Edit

>kuroさん
いらっしゃいませ~。ようこそお越し下さいました。
 
まさにおっしゃる通りですね。形状や質感とは違って、CGでもライティングは手作業でやるようなものですし。特にライティングがよく分からないという方は、一度デッサンの考え方を取り入れてみると良いのではないかと思います。モノがどうしてそのように見えるのか、光はどこから当たっているのか、とか考えながら見ることが大事だと思います。
 
またお立ち寄り下さいませ~(^^
 
>雷華さん
ああ、私も「結果が全て」派です。音楽でも同じだと思いますが、どんな練習をしたとか努力したとか手法を凝らしたかとか、鑑賞する側には全然関係ないことですからね。私のような理論派は結局、瑣末事など踏み倒す圧倒的な才能の前にひれ伏すのですよ(笑)
 
ただまあ、それとはまったく別の感情で、誤りが流布するのは堪え難いと思います。(ないとは思いますけど)もしそれを信じる人が出たら、その人の貴重な時間や情熱が無駄に浪費させられてしまうじゃないですか。人間って自分に都合のいいことは容易く信じる生き物ですし。
いやまさか食パンから練り消しとか信じる人いないと思いますけど(爆)
 
もし本当に絵が好きで、本当に上手くなりたくて情報を求めてる人がいるなら、私にできることは自分の通った道を示すことなんじゃないかと思うのです。
まあ何を語ろうが、作品のレベルが全ての信憑性に繋がるわけで。

Name
Kyotaro #NWbyPjWY
Site
URL
Post Date
2007-10-28
Post Hour
11:58:28

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とは言え、食パンから練り消しは実際にあるみたいですぞ。
ちょっとおりこうになったぞ!と喜んでみたのもつかの間。
そんなの知ってても、3DCGには何の役にも立たないのであった。ぐすん。
 
絵をやるにあたり、ちょっとは勉強しといた方がいい事が沢山あるようですね。
まあ、この辺の話題はいずれ、酒の席ででも(笑)

Name
雷華 #VGHpASgM
Site
URL
Post Date
2007-10-28
Post Hour
15:27:27

Edit

>雷華さん
あーー、あのですね、食パンは木炭の時に使うのです(笑)。
デッサンといえば木炭+木炭紙の頃には消しゴムなんてありませんでしたし、炭の粉を吸着するのに食パンが丁度良かったのですよ。画用紙に黒鉛の吸着力ではほとんど消えません。ええ、昔憧れて「デッサンに食パン」は実際やってみましたから経験談です(爆)
逆に消しゴムは力を加減しても表面を荒らしてしまうので、今でも特に木炭紙のような薄くて繊細な紙を使う時は「食パン使っちゃうよ」派の方がいらっしゃいます。
 
酒の席、いいですねぇ(笑) 忘年会やりましょうか(!)

Name
Kyotaro #NWbyPjWY
Site
URL
Post Date
2007-10-28
Post Hour
16:03:06

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