毒気。
2006年12月02日(Sat)
Poser 7の7つの理由が出揃って、まあ期待できる面もあり、自分的には関心のない面もあり、大丈夫か? と不安に思うところもあり。人の希望なんかも、読むとその人の自身の使い方が如実に現れてて面白かったりもして。
そんな中で、悲しいぐらい語られることのない機能がある。ダイナミックヘアである。
ダイナミッククロスについてすらまだ精度向上とか期待されている面もあるというのに、これについての次期バージョンへの期待を自分はまだ一度も見かけていない。
自分的には、ダイナミックヘアは現行バージョンですら、それなりのポテンシャルを持っていると思う。だからこそもっと普及して欲しいと思うし、次期バージョンでよりいっそう改善されることを望んでいる。ああなって欲しい、ここがこうなったらもっといいのに。そう思う箇所はいっぱいある。
だが、それをここで語ろうという気持ちには、今ひとつなれない。それはつまり、語ったところで伝わるかどうかが甚だ疑問だからで。
ダイナミックヘアは重たくて品質が悪い、だから使わない、という意見を見かけた事がある。果たしてちゃんとレンダリングしたのかどうか、疑問に思うところである。ダイナミックヘアは、きちんとレンダリングしてちょっと小細工を加えれば、それなりの絵を叩き出すのである。

短冊型のトランスマップの良質な髪があるのだからダイナミックヘアは必要ない、という意見すら見たことがある。Poserが低価格ソフトであるにも関わらず、なぜ積極的にシミュレータを実装(しようと)したのか、その意味を考えたことがあるのだろうか。
まるで山の頂が何処にあるか見極めもせず、ただ自分が登るのが辛いから、という理由でその山そのものを否定しているようである。頂上に登ってみて、この道は危険だ、この眺めはイマイチだ、もう二度と来ることは無いだろう、というのなら自分にも理解できる。だがマイクロバスで麓まで連れていってもらった程度で、その代り映えしない景色にその山の存在自体を否定するようでは、実のある議論などできるはずもない。第一、他の真面目な登山者にものすごく失礼じゃないか。
マイクロバスツアーが悪いと言っているわけじゃない。簡単手軽にちょっとした成果が出せるのはそれはそれで素晴らしいことだ。だが、そんなお手軽さでは征服できない頂きがあることを、そこを目指している人間がいることを、乗客は否定するべきじゃない。
ここで言うのも何だとは思うが、自分はMikiのマテリアルの詳細を公開するつもりはない。
別にケチっているわけじゃない。彼女をそこそこに見せるコツなんて、ただマテリアル弄って、普通にライティングして、きちんとレンダリングするだけだ。ライティングもレンダリングも自分はちゃんと説明してきた。マテリアルだって充分とは言えないが、少しずつリファレンスを重ねている。レスの中にヒントも出している。この上何から何まで説明したら、自分で創作することの出来ないユーザーを増やしてしまうだけだと思う。
とりあえず、Poser 6で最も不要な機能のうちの二つ、マテリアルルームの簡易設定とレンダリングオプションの自動設定を使うのはとっととやめることだ。あんなものを使っていたら、いつまで経ってもPoserの機能は活かせないし、自分の腕も向上しない。まずはマテリアルルームを詳細設定に切り替えることである。そして出来ることから少しずつ覚えていけばいい。
焦る必要なんてない。ちょっとずつでも進歩していけるなんて、素晴らしいことじゃないか。