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無限光ライト。

2006年08月08日(Tue)

まあ思いついたことなので、さっさと書いてみることにする。
 
最初に取り上げるのは3DCGのライトの中でも基本中の基本、無限光だ。
他の3DCGソフトでは平行光源とかディレクショナルライトとか呼ばれていたりするが、同じものだ。
 
光はまっすぐに進む性質を持っているため、
光源が近くにあれば場所によって光の当たる角度が異なる。
その角度は光源が遠ざかれば遠ざかるほど平行に近付いていくので、
例えば地球と太陽の距離ぐらい光源が充分に離れていれば、
光は平行に進み、地表にまんべんなく降り注ぐようになる。
 
110-1

このように、光源が無限に遠い場所に存在すると仮定して、
どの地点にも同じ方向から光が当たるというライトが無限光である。
 
何故こんな現実にはありえない無限光なんてものが3DCGでは基本なのか。
その理由は明快だ。
物体表面(と光源と)の角度だけで、物体表面の明るさを決定できるからである。
光源との距離も光源の大きさや向きも関係ない。影のことは今は考えない。
考えるのは物体のマテリアル(表面材質)とライトの色だけである。
 
実際に物体の表面がどんな明るさになるか(計算結果)は、
レンダラやシェーダによって色々計算式とかその辺の算出方法が異なる。
同じマテリアルなのにP4互換レンダラとFireflyレンダラの結果に違いが出るのはそのためだ。
同じレンダラでも、マテリアルに鏡面色や代替拡散や皮膚・ブリンなどといった
様々なシェーダ類が適用されていれば当然結果は異なる。
そしてそれぞれの結果にライトの色を乗算することで最終的な値(色)が求まる。
 
物体表面の角度だけで明るさが決まるということ、
無限光(とその他のライト)で気をつけなければならないのは、まさにこの点だ。
白い板に白いライトを当てたとしても、斜めから当たっていたら灰色にしかならないのである。
物体表面の色を100%出すためには、光源を垂直に当てなければならない。
当たり前のことだが、意外に見落とされがちだ。
人体のような曲面が多い物体なら気にならないが、床や背景の壁など
平面で構成されるものはライトの当たる方向で違いが顕著になる。
床に落ちた影が真っ暗で……というときは、影の濃度を落とす前に、まず
その影を作り出したライト以外に床を照らしているライトが存在するかを見直してみよう。
補助ライトを使っていても、水平に近い角度だとあまり反映されないので要注意。
 
次はスポットライト。
 
■頂いたコメント■


コメント:(sannzi)
初めて書き込みします。
以前から日記は読ませていただいていたんですが。
私は青色申告からパソコンを始めたものですからこの様なCGの基礎を知らずに今まで来ました。
(物体表面の角度だけで明るさが決まる)と言うのは面白いですね。
今後も読ませていただきます。
なんとか身に付けて役立てたらと思います。
 
先月ようやっとコンサートを観る事が出来ました、トロイものですから(^^ゞ 
別世界へ行ったようで楽しかったです。

コメント:(rueka)
はじめまして。
すごい参考になりました@@;
舞台やっていたので「一から明かり吊るのと同じかなー」て思ってたんですが違いますね。
ありがとうございました。

コメント:(miketama)
さすが理論派、kyotaroさん!
kyotaroさんのサイトのTipsをじっくり読んで3DCGの勉強をしっかりやろう!…と前々から思ってはいるのですが、勉強嫌いなのでなかなか手がつけられずにいます… (>_<)
この調子で「サルとmiketamaにもわかる3DCG教室」を連載してください! 期待してます~ (^o^)
 
kyotaroさんの他にも、ぽざくらの常連さんには、素晴らしいTipsを公開しておられる方々がたくさんいますよね! それらのTipsを集めてきちんと読めば、サルとmiketamaもいっぱしのポーザー使いになれるかも…!

コメント:(Kyotaro)
>sannziさん
ども初めまして(^^ 
私もsannziさんの作品いつも楽しみに拝見させていただいてます。
3DCGっていろんな要素があって、覚えるのも大変ですよね(^^;
自分もまだまだ勉強中ですが、少しでもお役に立てれば幸いです。
 
ライブご来場ありがとうございました(^^
日常とは違う世界が垣間見えたでしょうか?(笑)
 
>ruekaさん
初めまして(^^
ruekaさんは舞台をやってらしたんですね。
CGのライトはまだまだ現実の照明を再現しきれないですが、
現実でのライティングのテクニックなんかはきっと役立つと思います。
色々試してみて下さいね。
 
>miketamaさん
3DCGってなんか覚えることがいっぱいあって、何から手をつけたらいいか分からなくなりますよね~(^^;
ウチのTipsはムダに文章長いので(笑)、お暇な時の読み物みたいな感じでたまーに「あっ、どこかで読んだような気がするなぁ」と思い出してもらえればよろしいのではないかと思います。
 
私もいろんな方々のTipsで勉強させて頂いてます(^^
他にも服やアイテムを作って下さる方、素晴らしい作品を作って下さる方いろんな方がいらっしゃって、みんなそれぞれ励みになるんだと思います。
てなわけでなるべく頑張って続けてみようと思います~。




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