モーフのミラーコピー
2017年02月28日(Tue)
Poser 11 Proはモーフパテツールでモーフターゲット(以下MT)の鏡面コピーを作成することができる。残念ながら並の方のPoser 11ではできないみたいだけど。この鏡面コピーはモーフブラシで新しく作成したMTに限らず、既存のモーフでもコピーできる。例えば、マグネットでこんな感じのMTを作ったとしよう。これを左右対称にしたい。

まずは編集ツール(Editing Tools)パレットから、モーフパテ(Morphing Tool)ボタンをクリックする。パレットを片付けていたらウィンドウメニューで表示しよう。

すると下図のような縦長なパレットが表示される。モーフパテツールはパーツ内の既存MTを組み合わせてぐりぐりする「統合(Combine)」タブと、ブラシでもりもりする「作成(Edit)」タブからできている。使いたいのはモーフブラシの機能なので、「作成(Edit)」タブを表示する。

上部のSelect or Create Morph(日本語名未確認)で、編集するMTを新規作成したり選択することができる。今回はすでに作成済みのモーフを編集するので、リストから該当パートの該当グループの目的のMTを選択する。

すると選択したMTが読み込まれ、ブラシで編集できる状態になる。値が1になってなかったらMT名の直下のダイヤルをひねっておこう。

リストの下部のミラー(Mirror)ボタンをクリックして、コマンドを選択する。今回はHeadパート内で左半分にあるものを右半分にコピーしたいので、「(パート名): +x to -x」を選ぶ。

例えば右腕のものを左腕に……なんて時は、「(フィギュア名): Right to Left」を選択してやればいい。選択したMTと同名のモーフが、右肩から左肩に、右腕から左腕にと丸ごとコピーされる。該当モーフがなければ新たに作成してくれる。
なお、どっちがプラスでマイナスだったっけ? と混乱する人のために。

テキストプロップって初めて使った(笑)。
ちなみにリストで指定するXYZはワールド座標ではなく、個々のパートのローカル座標だ。パートが回転してたらややこしいので、ポーズや移動はまったくない状態で作業しよう。

といういわけで無事にコピーできた。元々左右対象じゃない形状ではうまくいかないかもしれない。普通のフィギュアならたぶん問題ないと思う。
ちなみに既存のMTを組み合わせて好みの顔を作っていた場合、マグネットや外部MT読み込みで新しいモーフを作る時に既存MT分の変形を相殺するのを忘れないようにしよう。詳しくは過去ログ参照。
左右対称にしたら、今度は左右別々に動かしたいと考えるもの。そういう時はモーフダイヤルのオプションメニューで「モーフを分割(Split morph...)」を選ぶ。

左右に分割された2つの新しいMTが作成される。元々のモーフはそのままだ。

表示されるダイアログだと内部名を指定できるのかなと思ったんだけど、残念ながらそんなことはなかった。なんでだろ。

とりあえず外部名はオプションメニューのパラメータ編集で変更できるからいいか。
モーフのコピーを使えば片側だけ編集しただけでキレイに反転できるので、マグネットをコピーする手間や、外部モデラで鏡面編集するの忘れてた、なんてミスが省ける。便利便利。