後片付けと細々したこと
2006年12月28日(Thu)
自分は一つの作品を作り終えた後、そのシーンファイルで作成したポーズを自作用ライブラリに登録している。次回以降に一部を改変して再利用するためで、ポーズファイル集のようなものを購入する余裕がない自分にとっては、時間短縮のための貴重な資源である。
特によく使い回すのが手のポーズファイル、中でも重宝するのは力を抜いた状態の手のポーズだ。人間の手は決してHandのGraspダイヤルのように均等には曲がらない。一本一本、各関節ごとに屈伸角度は違うわけで、自然に見せるなら、自分でポーズを取りながら一つずつ曲げていく方が確実である。そしてそうやって作ったハンドポーズを適用すれば、ただの立ちポーズでもずっと自然に見せることができる。力を抜いた状態では腕の角度で曲がり方も変わるし、何パターンかストックしておくと便利だ。
で、自分は今まで、そういうファイルを日本語で登録してたんである(笑)
だって「だらり」とか「やんわり」とか「軽く」とか「さらり」とか、英語で考えるの面倒だったんだものー。いや、落ち着いて考えれば単語だって浮かんでこない事はない。しかしただでさえ面倒な作業、それで一旦思考停止してしまうのがイヤなんである。「摘む」ってピックだっけピンチだっけ? とかリーチってrだっけlだっけ? とか。それに「握る」をGripで登録したあとGraspやHoldで登録してしまわないとも限らない。適当に命名して後で混乱するようでは利便性が損なわれるわけで、こういう時英語に馴染みがないのは(身から出た錆とはいえ)辛いなー、と思ってしまうのである。
そんなわけで、各50コぐらいあるポーズとハンドボーズを一個ずつ英単語で登録し直している。古いものの中にはイマイチなものや可動領域を越えているポーズなんかもあったりして、そういうのはボツにするか再調整している。なかなか気の滅入る作業である(笑)
メインフィギュア達は既に英語化が終わっているので、Poser 7でマテリアル弄って遊んだり。

フリー物にありがちな、左右対称にお星様の入ったテクスチャ(笑)。Photoshopで回転コピーで切り貼り、360度均等になるようにして光沢成分を消す。ついでに色相を変えて光彩のフチをくっきり描いて透明感アップ。顔テクスは直接光沢が描かれているせいで、病気みたいな唇だったので周囲の色で塗り潰したりとか。M3用のスペキュラマップも描き起こそうかなー。
Poser 7では、レンダリングを開始すると参照するすべての画像ファイルをキャッシュし、次のレンダリング以降のテクスチャ読み込みを短縮している。P6でも部分レンダのときはテクスチャを保持する機能が使えたのだが(使っている人はほとんどいないだろうが)、更新された画像ファイルだけ判断して読み込み直してくれるので、こちらの方がずっと便利である。
特にPhotoshopなどでテクスチャを描き直しながら、テストレンダを繰り返す場合などに威力を発揮するだろう。
ま、目のマテリアルとかは、調整してもどうせこれ↓だから意味無いんだけど。

ぽいんつは血色の悪さと眉間皺と長い顎(笑)
あと、ちょっと使ってみて気がついた細かいことなど。
- 画像の書出ファイル形式からPICTが無くなりTGAとPNGが追加された(悲)
- ファイルの保存先と出力形式が記憶されず、Poserを再起動するとデフォルトに戻る(困)
- 画像の書出時、同名のファイルがあっても上書き警告が出ない(…)
- ファイルメニューにようやく「最近使ったファイル」が追加(便利)
- カメラのデフォルトの画角が変更された。メイン35→55、フェイス50→95。
- Fireflyレンダで背景にノイズが入ってしまう問題が修正された(嬉)
- Poserカラーセレクタを表示中の異常現象は改善されず(呆)
- 部分レンダアイコンをクリックするとレンダウィンドウが真っ白になることがある(困)
- マテリアルルームの数値入力にテンキーを使ったときの挙動が不審(困)
- レンダ時の画像ファイルのキャッシュはマテリアルルームには利用されてないらしい(…)
どうみてもバグらしいものはアップデータで修正されるだろうと思われる。
単純に嬉しいのがFireflyレンダの背景ノイズが改善されたこと。

僅か1階調程度のノイズだが、アルファチャンネルにも発生するので、画像処理時にあらかじめ塗りつぶし処理をかけなければ綺麗に補正が掛けられない。画像のフチに発生するノイズにしろ同じ原因から発生しているものと思われるので、これが全面的に直ったのはとてもありがたい。
悲しいのがPICT形式で画像出力できなくなったこと。PNGは個人的に使い辛いので、ファイルサイズを考えると次善のTIFFに乗り換えということになる。っていうかPICT切るぐらいならアルファも保存できないBMPを先に切るべきだろー(暴言?)。
Mac版のPoserのカラーセレクタは表示させるとポインタが虹色の処理中ポインタになり、CPUを二つとも8割近くまで延々と占拠し続ける。よほど稚拙な作り方をしているのだろうが、未だに改善するつもりはないらしい。commandキーかoptionキーを押しながらクリックすると直接OS標準のカラーピッカーが表示されるので、処理が重たくて困っている方はOS標準のカラーピッカーを使うようにするといいだろう。その方が便利だし。
ただ、OS標準のカラーピッカーを使うと、Poserが自分の指定した色を勝手に書き替えていることに気付いてしまうはずだ(笑)。Poserのファイル記述からすれば当然予測されてしかるべき現象だが、精神衛生的にはよろしくない。おそらくはこの辺りが、Poserが未だに粗暴なカラーセレクタを使い続ける最大の理由だろう。Poserのカラーセレクタなら誤魔化しが効くもんな(毒)。
レンダ時の画像キャッシュはとてもありがたいのだが、マテリアルルームで同様の処理がされないのは残念なところだ。残念なばかりか、どうも現状ではマテリアルのパラメータを変更すると、それがイメージマップノードでなくとも画像をすべてロードし直しているらしい。P7の微妙な外部ファイルの参照の仕様変更と相まって、ハイライトサイズを変更するだけでも数秒待たされるのだから、これはかなりのストレスになる。
Poser 7では外部参照の検索範囲をプレファレンスで変更できるようになっている。またファイルパスの扱いも多少変わっているらしい。そのせいか、P6ではあっさりロードできるオブジェクトが、P7では異常に時間がかかることもある。
ちょっと調べてみようかな。